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どうか少しだけ、分けて下さい。
……なんかそんな話になってしまいました。
タイトルだけ見ると、ファンタジーものっぽいですね(><;)
補足というか蛇足を。
ご婦人用の小物の店で伊作が気恥ずかしい思いをするのは、きっとまだ伊作が、ご婦人に夢を抱いてるからでしょうね。で、ほかの連中は、ご婦人よりは伊作に夢を抱いているので、あんまり気にならない、と。
BLものの定番のように、伊作も別に男が好きな訳じゃないと思います。女が嫌いな訳でもない。春画とか見ればドキドキするし、ムラムラもする。でも今は医術に夢中でご婦人どころじゃないし、たぶんそれが一生続く。保健委員として色々相談を受けたりした経験があるから、同性から恋心を打ち明けられても気持ち悪いとは思わない。受け入れられるようなら体ごと受け入れる。そんな感じ。
しかし今回は、伊作が五年生に愛でられている話をリクエストいただいたはずなのに、なんというか、伊作がいかに天然ボケかという話になってしまった気がします。伊作一人称だとこうなっちゃいますね……(^^;;ごめんなさい。
以下はおまけです。蛇足だなあと思いつつ、思いついたので書いてしまいました。よかったらどうぞ。
あの日以来、兵助は時折、頬杖をつくようになった。頬杖といっても、頬ではなく口元を押さえる感じで。小指を上に、親指を顎の方に、ちょうど目の前にいる人に口を押さえられてるような向きで、頬杖ならぬ口杖をついてる。
頬杖をついている時、兵助はとても柔らかな目をしている。口元を手で覆っているから分からないけれど、きっと柔らかく微笑んでるに違いない。幸福な記憶を反芻してるみたいに。
記憶を反芻といえば、雷蔵はたまに、手甲をずらして自分の手首を見ている。手首を見る雷蔵の表情は、兵助の表情とはちょっと違う。雷蔵は何ともいえない、甘酸っぱい果物を口に含んだ時の顔をしている。酸味が勝る時は切なそうな、甘みが勝る時はとろけそうな表情になる。
もちろん、周りに人がいる時に雷蔵が手甲をずらすことはない。でも、同じクラスにいれば、雷蔵が一人でいる時に出くわすことは意外にあるものだ。
同じクラスといえば三郎は、何か事を起こす時に、手を握ったり閉じたりするようになっただろうか。何かを確かめるようにぐっと、しかし軽く握り、また離し、また握る。それはまるで、目に見えない何かを握ることによって、力とか勇気とか決意とかを呼び起こそうとしているみたいだ。
俺?俺は特にどうということもない。なんといっても背中だし。本当は撫でたり手を重ねたりしてみたいのだけれど、肩胛骨のやや上という微妙な位置のため、そこに手を持っていくもの難しいのだ。
あの日、風呂場に入る前、ずぶぬれの上着を脱いだ時、雷蔵に、なにそれ!?と悲鳴を上げられた。風呂から上がってから合わせ鏡で背中を見たところ、そこにはくっきりと真っ赤な手形が残っていた。
どうりで痛かった訳だよなあ、こんな力で叩かれたんだから、川に頭っから突っ込んでしまうのも無理はない。まったく、伊作先輩も無茶なことを。……そう思いながら、笑みがこみ上げてきて止まらなかった。なんていうか、嬉しくて。
つまり先輩は、くっきり手形が残ったり川に頭から突っ込んだりするほどの、大きな力を俺にくれたのだから。
だから、風呂場で居合わせた人に、どうしたんだと聞かれると、愛のムチです、と答えていた。そうしたらある日、その場に伊作先輩が居合わせていて、頭に拳固が飛んできた。
変な言い方しないでくれる!?と真っ赤になって怒る伊作先輩が可愛くて、たんこぶの痛みでさえも幸せに感じるのだから、もしかしたら俺は変態さんの仲間入りをしたのかもしれない。幸福とともにそんな疑惑を捨てきれない、今日この頃である。
頬杖をついている時、兵助はとても柔らかな目をしている。口元を手で覆っているから分からないけれど、きっと柔らかく微笑んでるに違いない。幸福な記憶を反芻してるみたいに。
記憶を反芻といえば、雷蔵はたまに、手甲をずらして自分の手首を見ている。手首を見る雷蔵の表情は、兵助の表情とはちょっと違う。雷蔵は何ともいえない、甘酸っぱい果物を口に含んだ時の顔をしている。酸味が勝る時は切なそうな、甘みが勝る時はとろけそうな表情になる。
もちろん、周りに人がいる時に雷蔵が手甲をずらすことはない。でも、同じクラスにいれば、雷蔵が一人でいる時に出くわすことは意外にあるものだ。
同じクラスといえば三郎は、何か事を起こす時に、手を握ったり閉じたりするようになっただろうか。何かを確かめるようにぐっと、しかし軽く握り、また離し、また握る。それはまるで、目に見えない何かを握ることによって、力とか勇気とか決意とかを呼び起こそうとしているみたいだ。
俺?俺は特にどうということもない。なんといっても背中だし。本当は撫でたり手を重ねたりしてみたいのだけれど、肩胛骨のやや上という微妙な位置のため、そこに手を持っていくもの難しいのだ。
あの日、風呂場に入る前、ずぶぬれの上着を脱いだ時、雷蔵に、なにそれ!?と悲鳴を上げられた。風呂から上がってから合わせ鏡で背中を見たところ、そこにはくっきりと真っ赤な手形が残っていた。
どうりで痛かった訳だよなあ、こんな力で叩かれたんだから、川に頭っから突っ込んでしまうのも無理はない。まったく、伊作先輩も無茶なことを。……そう思いながら、笑みがこみ上げてきて止まらなかった。なんていうか、嬉しくて。
つまり先輩は、くっきり手形が残ったり川に頭から突っ込んだりするほどの、大きな力を俺にくれたのだから。
だから、風呂場で居合わせた人に、どうしたんだと聞かれると、愛のムチです、と答えていた。そうしたらある日、その場に伊作先輩が居合わせていて、頭に拳固が飛んできた。
変な言い方しないでくれる!?と真っ赤になって怒る伊作先輩が可愛くて、たんこぶの痛みでさえも幸せに感じるのだから、もしかしたら俺は変態さんの仲間入りをしたのかもしれない。幸福とともにそんな疑惑を捨てきれない、今日この頃である。
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