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お待たせしました!竹伊です!!
……なんか話の作りが、この前の雷伊と似てるじゃん?という突っ込みはナシです。ええ。
別に換骨奪胎とかそんなことを考えてた訳ではなく、ただ同じ頭で似たような時期にネタを考えてただけなので、ええ。
発想力乏しいんですよごめんなさい!

という訳で、追記におまけの竹伊を置いておきます。
本当はSSにしたかったんですけども……ネタとして現パロっぽいし、でも現パロは設定を考える(というか説明する)のが面倒だし、なんだか中途半端なので、中途半端なまま置いておきます。
これが現パロかどうかも、読んだ人の判断におまかせということで。

こういうことをやりそうなのは鉢屋か竹谷かどっちかだろうなーと思うのですが、勢いに任せて本当にやっちゃうのは竹谷だと思います。鉢屋だとちょっと考えてやっぱりやめちゃうかも。

あと、拍手でコメント下さった方、ありがとうございました!後ほどお返事いたします!
それでは、追記からどうぞ☆

「あ、竹谷」
 その日最後の授業を終えて教室から出ると、一学年下の後輩が廊下にたたずんでいた。僕の姿を見ると、こっちへやってくる。
「伊作先輩。ちょっといいですか?」
「うん。何?」
 何だろう。またどっか怪我したのかな。生物委員をやってるせいで、竹谷は生傷が絶えない。もっともそのせいで、僕が保健委員長をやってるものだから、手当てしたりしてるうちによく話すようになったのだけれど。
 でも、今日のところは怪我ではないみたいだ。何だろう。小首を傾げる僕の前で、竹谷は口火を切った。
「先輩、これから俺が質問をします。先輩は、はいかイエスで答えて下さい。いいですか」
「へ?」
 何の話かと身構えていたら前ふりで、ちょっと拍子抜けした僕に、竹谷は畳み掛けてきた。
「いいですよね?」
「う、うん」
 いつになく真剣な表情をしている竹谷に圧倒されて頷き返すと、竹谷は何故か小さく「うっしゃ」とガッツポーズをした。
「……何なの?」
「では質問をします。……ええと、俺は伊作先輩のことが好きです!俺と付き合ってもらえませんか!?」
「ええっ……!」
 思わず絶句する僕のまわりで、ひゅーひゅーと口笛が鳴る。慌てて回りを見渡せば、まだ帰ってなかった暇人のクラスメイト達がこっちを見て、にやにやと笑っていた。
 かあっと一気に頬が熱くなった。みんなが見てる前で、なんてことを。でもこの思い切りの良さが、竹谷らしいと言えばそうなのか。
 ていうか、好きって言ったよね、今。竹谷が僕のことを。
 そりゃあ竹谷は親切で優しくて、後輩なのに頼りがいがあって。根が明るくて、どんなことにもくよくよしないで、前向きで、話していて気持ちのいい奴だけど。ていうか僕も竹谷のことは好きだけど。
 それはあくまで友達としての好き、で。竹谷の言ったのは多分そういう意味ではなくて。
 どうしよう。どうしたらいいんだろう。分からなくて目の前の人の顔を見れば、何やら嬉しそうににかっと笑っていた。
「な、なんでそんなに嬉しそうなの」
 告白したからそれで満足なんだろうか。しかし竹谷はさらりととんでもないことを言った。
「だって先輩は、俺と付き合うことを承諾して下さるから」
「え!?何で、僕まだ何も返事してないよ!」
「ええ。でも、はいかイエスで答えると仰いました」
「うん、だから、はいかイエス……って、両方、肯定の意味じゃないかー!」
「はい。だから嬉しくて」
 竹谷は嬉しさ全開ってな感じの笑顔で、その笑顔はこちらもつられて笑ってしまいそうなくらい開けっ広げで、とってもいい笑顔なんだけれども……えええ!?
 絶句した。本当に絶句した。まさかこんな、言葉遊びのような罠にはめられようとは。
「あ、やっぱりダメですか、こういうの」
 僕があんまり呆然としていたからだろう。ふと竹谷は笑みを抑えると、おずおずとこちらを伺った。
「あ、あはは、ちょっと強引すぎたかなーとは思ったんですけど。いや、ごめんなさい!俺どうしても、伊作先輩と付き合いたくて……」
 すみません、と頭を下げる竹谷は、実にしょんぼりとしていた。さっきまで豪快に笑ってたのに。僕がこんなにしょんぼりさせたのかなあと思うと、なんだか胸が痛んだ。
「……ええと。はいかイエスで返事するんだよね」
 お付き合いとかよく分からないけれど。なんだかんだ言っても、僕が竹谷のことを嫌いな筈がないのだ。好きだって言ってもらえて、本当はちょっと、いや実はかなり、嬉しかった。
「じゃあ、はい、で。お付き合いします」
「先輩……!」
 弾かれたように頭を上げた竹谷は、僕にむしゃぶりつくようにして抱きしめた。
「ありがとうございます!俺、絶対大事にします!ああもう大好きです、伊作先輩……!」
 ぎゅうぎゅうと音がしそうなほど抱きしめられて、僕は苦しいのに、周りから再び口笛が上がる。拍手も聞こえた。まったくもう。
 でもこれが竹谷だからしょうがない。僕はその背中に手を伸ばして、そっと抱きしめた。
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